2025.02.12

社員の日常

二郎を食す者

MIS事業部にて配送をしております。谷です。

私には譲れないモノがある。麺をすする音。喧噪の響く厨房。そのすべてが私を掻き立てる。ラーメンではない、それは二郎系と呼ばれる魂(ソウル)。

昨今、ラーメンの種類は数えきれない程、多い。その中で私が愛してやまない‘‘二郎系‘‘というジャンルがあるのだが、ご存知だろうか。東京に店舗を構える、ラーメン二郎からインスパイアされたお店を、そのように呼ぶ。

一般的なラーメンとは違い、麺は極太ちぢれ麵であり、上に乗っているトッピングは大量のもやしとキャベツ。また、拳のように厚いチャーシューや大量のニンニクも特徴である。

そのようなラーメンを見たことが無い方が、大半であると思う。

神戸近辺にある二郎系ラーメンがある店舗を軽く紹介しよう。

西宮に構えている、「ラーメン荘 これが好きだから」

同じく西宮にある、「NOODLE HOUSE らみょん」

兵庫駅に構えている、「夢を語れ」

等がある。これらのお店に是非、足を運んでほしい。

その中で兵庫駅にある「夢を語れ」に先輩と行く機会があった。

あの日は、二月の中でも特に寒く、風が強い日であった。普段は外に長い列が並んでいるであろうが、この日はとても短い列であった。

それでも寒さに耐えかねていた時に呼ばれて入店。私がよく知る二郎系では、油のしみついた床、グラグラと沸いている寸胴を見張る大将がテンプレートであるが、このお店はとても清潔であった。キレイに整えられて、木目調のカウンターがまぶしい店内だ。「まるで実家のような安心感」とはここで使う言葉なのであろうか。

「ニンニク入れますか?」

「ヤサイマシ、ニンニク少なめ、アブラマシ、カラメで。」

いつものやり取りをした後に、ドン!!と置かれた二郎。

親友(ライバル)を目の前にした途端、頂きますもそこそこに、かぶりついていた。

油の絡んだヤサイ、神がかった豚、小麦で殴打されているような麺。そのすべてが私を究極の快楽へと導く。少し白濁とした野性味あふれるスープがそれらを調和することで、現代に堕ちた禁断の果実を頬張っているかのようだった。

「ごちそうさまでした。」

幸せのひと時は儚いものである。多くは語らない。

今日も俺は「夢を語る」。

神戸サンソ100周年記念サイトはこちら